【SDカード】スピードクラスとは?最低保証速度表!

この記事では、スピードクラスについての情報をまとめています。

スピードクラスの違いや分からないことがある方は、良ければ参考に読んでみて下さい。

スポンサーリンク

スピードクラスとは?

スピードクラスとは「連続したデータの『読込』と『書込』をする時に保証されている最低速度を示しているもの」です。

例えば、SDカード内の動画を再生させる時、再生するのに必要となる読込速度が半分だった場合、単純に、再生する時間が倍になってしまいます。

つまり、映像が「0.5倍速」になってしまうのです。

再生速度が落ちない様にするためには、常に「1倍速を超える読込速度が維持できる製品」を使わなければいけません。

それを簡単に判別するために『スピードクラス』と言うものが作られました。

主に、リアルタイムで「記録」または「再生」する必要がある場合、重要となるのは「最高速度」ではなく「最低速度」(スピードクラス)になります。

 

3種類のスピードクラス

クラス名 製品表記 現存クラス
SDスピードクラス C C2/C4/C6/C10
UHSスピードクラス U U1/U3
ビデオスピードクラス V V6/V10/V30/V60/V90

現在作られているSDカード/マイクロSDカードの「スピードクラス」には3種類あります。

機器によっては、対応クラスが「V」のみだったり「U」のみだったりする場合があるため、最初に確認してから購入しましょう。

対応クラスが分からない…と言う場合は、全クラスに対応している製品もあるので、それらの中から選ぶのが無難です。

 

スピードクラスの表記省略

東芝SDカード 表記スピードクラス 実際の対応スピードクラス
MSDBR48N C10 C10,U1
MU-J U1 C10,U1

東芝の『MSDBR48Nシリーズ』だと(U1)に対応しているものの、表記されているのは(C10)だけです。

また、東芝の『MU-Jシリーズ』の場合(C10)に対応している製品ではありますが、実際に表記されているのは(U1)だけになっています。

この様に、一部の対応クラスが省略されている製品も少なくありません

 

録画画質と推奨スピードクラス

画質 必要速度 垂直解像度 画素数 総画素数
SD 2~10MB/秒 480p 720×480 約34万画素
HD 4~30MB/秒 720p 1280×720 約92万画素
フルHD 4~30MB/秒 1080p 1920×1080 約200万画素
2K(WQHD) 6~60MB/秒 1440p 2560×1440 約370万画素
4K(UHD) 6~60MB/秒 2160p 3840×2160 約830万画素
8K(SHV) 8~90MB/秒 4320p 7680×4320 約3300万画素

 

・動画録画する時の容量について

カメラを固定して星空を撮影したりする時は、映像の移り変わりが少なく、保存するデータ量が大幅に小さくなります。

逆に、運動会等の動画を撮影したりする時等は、映像の移り変わりが激しく、その程度に比例してデータ量も大きくなります。

そのため、8K画質で「星空」等を撮影するよりも、4K画質で「運動会」等を撮影した方が、1秒辺りの容量が大きくなってしまうのです。

どんな映像を撮影するのかによって「必要となる転送速度」は大きく変わりますが、それでも、上記の上限速度(8Kなら90MB/s)を超えることはありません。

つまり、スピードクラスは「画質に応じた上限速度に対応しているもの」を選ぶのが無難なのです。

 

推奨スピードクラス一覧表

最低保証速度 スピードクラス 画質
C UHS V SD HD FHD 4K 8K
2MB/秒 16Mbps C2 - - × - - - -
4MB/秒 32Mbps C4 - - × - -
6MB/秒 48Mbps C6 - V6 × ×
10MB/秒 80Mbps C10 U1 V10 ×
30MB/秒 240Mbps - U3 V30 -
60MB/秒 480Mbps - - V60 - - -
90MB/秒 720Mbps - - V90 - - - -

使用する機器によって必要となる転送速度が異なるため、製品毎に推奨されているスピードクラスに対応しているSDカードを選んで下さい。

もし、推奨スピードクラスが分からない…と言う方は、上記の「◎」が書かれているSDカードを選ぶのが無難です。

ただ、ワンランク下「○」のスピードクラスに対応しているものでも、実際には、問題なく撮影できてしまいます。

と言うのも、普通の動画撮影程度であれば、激し過ぎる映像(容量が大きくなる映像)を撮影すること自体が無いからです。

仮に、転送速度が一瞬だけ跳ね上がったとしても、その状態を維持し続けることは無いので、一般的な使い方なら問題になることもありません。

映像が乱れたとしても「ほんの一瞬」だけ乱れてしまう程度なので、気にする必要は無いでしょう。

 

スピードクラスの違い

スピードクラス「C10/U1/V10」と「U3/V30」は、最低保証速度が同じとなっていることに疑問を持った方もいるでしょう。

そして、どれを選んでも平気なのではないか…と考えたかもしれないですが、それは良くありません。

と言うのも、使用する機器には対応スピードクラスが決まっており、異なるスピードクラスを使用した場合には、最低保証速度が保証されないからです。

対応スピードクラス 最低保証速度
機器(カメラ等) SDカード
ケース1 C10 U1 10MB/秒の保証無
ケース2 U1 V10 10MB/秒の保証無
ケース3 U1 U1 10MB/秒の保証有

これについては「SD Association」と言うサイトにも記載されています。

使用するホストデバイスがスピードクラス4のSDメモリカードを要件としている場合(中略)異なるマークの組み合わせ、例えば Class 10, U1およびV10では、同じ10MB/secの書込みスピードを表してはいますが、期待する書込みスピードは得られません。

引用元:スピードクラス - SD Association

スピードクラスの違いは、どれも「適合する」か「否か」と言う部分が非常に大きいため、どちらが「上」とか「速い」とか、そう言う選び方は適切ではありません。

SDカードを購入する時は、使用する機器が対応しているスピードクラスのものを選ぶことが大切です。

使用機器の推奨クラスが「C10」なら「C10」に…「V30」なら「V30」に対応しているSDカードを選ぶことをおすすめします。

 

スポンサーリンク