【SDカード】バスインターフェースとは?バスモード毎の転送速度一覧表!

この記事では、SDカードで使用されているバスインターフェースについて書いています。

5種類の読込方法やバスモード毎の転送速度、UHS -Ⅱ製品を使用する際の注意点等について分かりやすく解説していつので、良ければ参考にして下さい。

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バスインターフェース(バスIF)

SDカードの転送速度は、SDカード自体の転送速度だけではなく、パソコン等の機器が対応している読込方法(バスインターフェース)によって大きく左右されます。

例えば、店員が5人いてもレジが3台しかない場合と、レジが5台あって店員が3人しかいない場合、どちらも実際に稼働するレジは3台だけですよね。

それと同じで、転送速度は常に「低スペック側」に合わされてしまいます。

パソコンの対応速度 SDカードの転送速度 データ転送速度
ケース1 100MB/秒 50MB/秒 50MB/秒
ケース2 50MB/秒 100MB/秒 50MB/秒
ケース3 100MB/秒 100MB/秒 100MB/秒

この様に、片方だけが高スペックであったとしても性能が十分に発揮されないので、使用する機器に適した製品を使用した方がコスパも良いです。

 

バスインターフェースの種類

  1. SD-BUS
  2. UHS-Ⅰ
  3. UHS-Ⅱ
  4. UHS-Ⅲ
  5. SD Express

バスインターフェース(読込方法)には上記の5種類があり、これによって最大転送速度が大きく変わります。

また、対応しているバスインターフェースが同じでも、使用する「バスモード」が異なると、転送速度に大きな差が出ることもあります。

 

・バスインターフェース毎の転送速度表

バスインターフェース バスモード 最大速度
SD-BUS DS 12.5MB/s
HS 25MB/s
UHS-Ⅰ DS 12.5MB/s
HS 25MB/s
DDR50
SDR50
50MB/s
SDR104 104MB/s
UHS-Ⅱ FD156 156MB/s
HD312 312MB/s
UHS-Ⅲ FD312 312MB/s
FD624 624MB/s
SD Express PCIe Gen.3 985MB/s

上記の表を見てもらえれば分かると思いますが、使用する「バスモード」によって転送速度が低下するケースもあります。

SDカードを購入してみて、転送速度が遅い…と言った場合、まず、使用する機器が「低速バスモード」で読み込んでいる可能性を疑いましょう。

と言うのも、同じ方法/手順で読み込んだとしても、時に、低速バスモードで読み込まれてしまうケースが発生することがあるからです。

 

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『UHS -Ⅱ』製品を使用する際の注意点

転送速度を上げたい場合、同じバスインターフェースに対応している「SDカード」と「使用する機器」が必要になります。

よくある例として、ノ-トパソコンの多くは「UHS -Ⅰ」に対応しているものが多いのですが、基本的には「UHS -Ⅱ」以上のバスインターフェースに対応していないケースです。

もし、SDカードが「UHS -Ⅱ」に対応していたとしても、パソコンやゲーム機、スマホ等が「UHS -Ⅱ」に対応していなければ意味がありません。

パソコンの対応規格 SDカードの対応規格 使用される規格
ケース1 UHS -Ⅱ UHS -Ⅰ UHS -Ⅰ(並速)
ケース2 UHS -Ⅰ UHS -Ⅱ UHS -Ⅰ(並速)
ケース3 UHS -Ⅱ UHS -Ⅱ UHS -Ⅱ(高速)

使用する機器の対応バスインターフェースを調べてみて、それに最適なものを選んでみて下さい。

ちなみに、使用機器側が「UHS -Ⅱ」に対応していない場合には、接続方法を「USB3.0」等に変換すると、高速転送が可能になることがあります。

 

『UHS-I』に対応しなくなる事例

マイクロSDカード等は「SD変換アダプター」を利用してしまうと、使用している『UHS-I』対応機器が『UHS-I』をサポートしなくなる…と言ったことが起こります。

私が使用していたノートパソコンの仕様を確認してみると、下記のような記載がありました。

高速転送規格「UHS-I」に対応しています。実際のデータ転送速度は、カード性能、ファイルサイズ等の利用環境により異なります。なお、SDカード変換アダプタを利用した場合、高速転送規格「UHS-I」はサポートしておりません

引用元:NEC LAVIE公式サイト

この様に、ノートパソコン自体が『UHS-I』に対応している機器であっても『UHS-I』規格が使えなくなってしまうケースもあるのです。

このノートパソコンを使用して、実際に、SD変換アダプターを利用してマイクロSDカードの計測をしてみると、USB接続での計測結果、他PCでの計測結果等と比較して、平均速度は約1/2まで下がってしまいました。

もし、転送速度を計測して低すぎる結果が出てしまった場合は、SDカード自体ではなく、計測方法に問題が無かったのか確認してみましょう。

大半の場合は「SDカード」に問題があるのではなく「計測」が正しく行えていないだけです。

正しい計測方法(ベンチマーク)が知りたい方は、他の記事で詳しく解説しているので、良ければ参考にしてみて下さい。

関連記事:【CrystalDiskMark】ダウンロード方法と使い方を解説!

 

パソコンの仕様を把握していなかったり、SDカードの仕組みを正しく理解できていない方は非常に多く、間違った情報を発信している方は少なくありません

特に、アマゾンでSDカードを購入する場合は、誤情報を発信している方だけでなく、サクラレビューも多いため、本当に使える製品なのか…と言う見極めが非常に難しくなっています。

そこで、実際に私が製品を購入して、計測も行ってみた結果から、本当におすすめできるSDカード/マイクロSDカードをまとめた記事を書きました。

もし、SDカード等を探している方は、良ければ参考にしてみて下さい。

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